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【目次】 連載:ADについて学ぼう

前回の連載「FSMOの役割」ではFSMOの役割についてご紹介しましたが、今回はそれぞれのFSMOの確認方法、さらに強制移動の方法をご紹介したいと思います!

◆ 目次

 

1. スキーママスターの確認と転送

1) [Active Directory スキーマ]を起動します。
2) 左側のウィンドウから[Active Directory スキーマ]を右クリックして、[操作マスター]をクリックします。

schema2

3) 表示されているサーバーが現在スキーママスタの役割を持つサーバーです。
4) スキーママスターの役割を転送するには[変更]をクリックします。

ご注意!
Active Directory スキーマ スナップインを使用するには、”Schmmgmt.dll”ファイルを登録する必要がある場合があります。登録するにはコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行します:
regsvr32 schmmgmt.dll

 

2. ドメイン名前付けマスターの確認と転送

1) [Active Directory ドメインと信頼関係]を起動します。
2) 左側のウィンドウから[Active Directory ドメインと信頼関係]右クリックして、[操作マスター] をクリックします。
3) 表示されているサーバーが現在ドメイン名前付けマスターの役割を持つサーバーです。
4) ドメイン名前付けマスターの役割を転送するには[変更]をクリックします。

3. RIDマスター/PDCエミュレーター/インフラストラクチャマスターの確認と転送

1) [Active Directory ユーザーとコンピューター]を起動します。
2) 対象ドメインを右クリックして、[操作マスター]をクリックします。
3) 各タブからRIDマスター/PDCエミュレーター/インフラストラクチャマスターの役割を持つサーバーを確認できます。
4) 役割の転送を行うには[変更]をクリックします。

master2

4. 操作マスターの役割の強制移動

障害等により、操作マスターの役割をもつサーバーを起動できない場合は、以下の方法から強制的に移動することが可能です。

1) [コマンドプロンプト]を起動します。
2) 以下の順にコマンドを実行します:
ntdsutil.exe
ntdsutil:Role
fsmo maintenance:Connection
server connections:Connect to Server <サーバー名>
Quit
3) どの役割を強制的に移動するかを入力して実行します:
fsmo maintenance:Seize <役割名>

※ 5つの操作マスターの役割名は以下の通りです:

table

4) 次のコマンドを実行します:fsmo maintenance:Quit
5) 次のコマンドを実行します:ntdsutil:Quit
6) 役割が変更されているかをご確認ください。

以上が各FSMOの確認方法と、強制移動の方法のご紹介でした。

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